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ホシ計画第14回「生活維持省」

参加者のお名前 採点 ☆グラフ
筒井さん 89 ☆☆☆☆+
はじめさん 87 ☆☆☆☆+
九条ゆやさん 59 ☆☆☆
ホシヅルさん 75 ☆☆☆☆
ひかるさん 80 ☆☆☆☆
にゅる兄さん 75 ☆☆☆☆
シュンスケさん 90 ☆☆☆☆+
つぼさん 61 ☆☆☆
さすらいびとさん 90 ☆☆☆☆+
SAKさん 70 ☆☆☆+
ほしつるさん 90 ☆☆☆☆+
ドーさん 90 ☆☆☆☆+
合計点 956
最高点 90 ☆☆☆☆+
おすすめ度(平均点) 80 ☆☆☆☆

投票参加者 12 名。
生活維持省80 ポイントに決定!

ホシヅル☆キング

チカちか星賞は、みごとビンゴ!で
ひかるさん
キングげっと!!

おめでとうございます。

採点理由
筒井さん
89点

 こんな話大好き。実際にあるとやだけどね。

はじめさん
87点

 これは、ある時代(未来、過去、他の惑星など)の普通の一日を扱った星作品の一作だと思う。

 前半はすがすがしい職場、中の良い同僚同士の会話、仕事、家庭に対する未来への希望、あどけない少年の姿と、明るいイメージが漂っている。それに対して後半はそれらの代償が描かれ、暗いイメージがする。しかし、それらが全体として明暗表れることはない。ただ、淡々と時が過ぎているのだ。

 それが、星新一の人間疎外、人間無視を良く表している。

 この話は楽しい話でも、悲しい話でも、何か考えさせられる作品でもない。これは「人間と感情のない」作品だと思う。そしてそれは大人になりきれなかった星新一があこがれた永遠性につながるものと考えられる。人間と感情は永遠性にとっては敵だからである。この作品には時の止まった感じとしての永遠性を感じる。

九条ゆやさん
59点

 死体はどうするんだろう・・・?

 お持ち帰りかな?

ホシヅルさん
75点

 こわい。こんな話を簡潔な文体でサラリと書くとは、星さんはこわい。

 殺人シーンの描写は書かないと決めておられたそうですが、これは殺人シーンより恐ろしい。

ひかるさん
80点

 この「方針」の犠牲になる人達は、言ってみれば平和のためのいけにえですよね。
 確かに理屈の上だけで言えば、犯罪や事故がなくなって(0になったというのは納得いきませんが)、苦しんで死ぬ人がいなくなる方がいいのかもしれないし、数字の上では合理的なのかもしれません。

 だけど、そのためなら一部の人が犠牲になっても仕方ないという、そんな世の中自体がとても恐ろしく感じます。

 かわいそうなアリサちゃんのお母さんは、この話の登場人物の中で一番人間らしい(私達から見れば当たり前な)人でしたね。
 もしもこのお母さんが「方針ですから仕方ありません」なんて言ってたら、本当に救いようのない話…。
 人間的な人だったからこそ、アリサちゃんの事は切なく、悲しくなります。
 でも、母親なら政府に反乱してでも子供を守ってあげて欲しかったのも正直な気持ちです。

 最後に、主人公に一言。

 あなたは方針に抵抗なく従っていたけれど、本当にそれでいいの??

 もし将来結婚して、犠牲になるのが奥さんや子供でも同じように思えるの?

にゅる兄さん
75点

 この話はやっぱり、地獄をえがいてるんでしょうね。住んでみたいなどと思う人がいるのでしょうか?
 まるで、エントロピーの増大が、行きつくとこまで行きついて「熱死」してしまった宇宙って感じです。
 死んだ世界に、ほんとうに生きている実感なんてあるのかな〜。

 競争のない世界には、それ以上の向上がないでしょう。
 戦争は相手があるもので、一国だけのシステムじゃ、戦争のない世界とはいいきれないんじゃなかな。
 平等の考えかたも、映画「ソイレント・グリーン」のほうが納得いくんですけどね。

 人口が少ないと、なぜ「ほとんど働かないでも、欲しい物を手に入れられる」んでしょうか? 一つの夫婦に2人の子供までって制限をもうければ、わざわざ殺さなくても人口は増えないと思うけど。(今の日本は制限なんてないのに「2人」に満たないため減りつづけています)

 わたしなら外国に移住しますね。行き先は日本が最高だよ。あ、簡単に入れてくれないかな。

シュンスケさん
90点

 「人間にとっての幸せって何だろう?」

 と考えてしまう作品だと思います。

 人口を調整するために、間引きするのが同じ人間に許されるのか?
 このシステムから逃れようとした人間はいないのか?
 混沌のなかで生き抜く逞しさを忘れた人間は幸せなのか?

 こんな疑問が次から次へと沸いてきます。

 この作品をきっかけとして、あとは読者それぞれが考えることでしょうが・・・。

 こういう普遍的なテーマをさらりと仕上げたあたりがすごいです。

 どれほど時間が経っても色褪せることのない作品だと思います。

つぼさん
61点

 「必要悪はもはや悪じゃない」

 なんでこの「私」はこんなに深く信じてしまってるのか。こわいじゃないですか。

 「ああ,生存競争と戦争の恐怖のない時代に,これだけ生きることができて楽しかったな」

 私なら,自分の番になったときにこんな言葉いえないだろうねえ。
 国民一人一人に十分な土地があればみんな平和にゆったり生きられるのか,という根本的な疑問もありますが。
 果たしてこういう世の中で生きることが本当に楽しいのだろうか。

 淡々とした,穏やかな文章で描き出される平和そうな世界。うっかりしてるとごまかされそうな気分になります。

 ゆがんでるぞ。承知の上なんでしょうけど…。

さすらいびとさん
90点

 この作品を読み返し、対照的な作品として北野武監督の「HANA−BI」を連想しました。

 (死期の迫った愛する人と時を過ごすために、次々と借金取りを殺していき、最後には・・・という作品でした。)

 わが子のためには世界を破滅させかねない、というのが人の業ではないかと思うんですけどね。

 「世界を守るためにわたしは死ねる!」と言える人は英雄ですが、「世界を守るためにわが子を犠牲にできる!」という人は人でなし。

 最初に読んだときのインパクトが強烈だったのと、作品の乾いた雰囲気が好きなので高得点。

 食料を公平・平等に分配したら・・・という作品もありましたね。あれも好き(^^ゞ

SAKさん
70点

 最初から、所々に彼らの“正体”が書かれていて、その淡々とした描写がいいです。
 最後に同僚が「一番最後でもいいじゃないか」というのは、単に仕事を押し付けられて文句を言っているだけだったりして。

ほしつるさん
90点

 読み終わった後の何ともいえない気持ち。20年以上前のことながら,とても鮮明に記憶している。

 こんなシステムの中で,人は平穏に生きていけるのか。いつ訪れるか判らない『死』と共に生きていくなんて,私にはとても出来ない....

 しかし考えてみると,今の社会だって同じじゃないかと気付いた時,「なあニブルス,どうせ一度は死ぬんだ。」というつぶやきが聞こえてきた。

 『老い』と『抽選』以外の死因が完全に消滅した時代,いや,『老い』さえ死因とならなくなる時代だって来るのでしょうか。

 抽選に当たってしまった職員の最期のセリフがとても重たく響きます。

ドーさん
90点

 「価値次元移行もの」とでも申しましょうか。
 この作品が発表された高度成長期の、一種の息苦しさを感じてしまいました。
藤子・F・不二雄先生の短編「ミノタウロスの皿」もちょっと連想。

 話としてすごくよくまとまっていると思います。
 タブーに挑戦された星先生の勇気に敬意。


近況など
筒井さん

 いしいひさいちのマンガ今集めてます。

はじめさん

 ブラジルがあんなに調子が悪いとは思っていなかった。
 温泉はいいね。

九条ゆやさん

 哲也を買う際、商品券を使おうってことで(おつりがでないので一冊
だけではもったいない)一緒に、「ファミリー・コンプレックス」
つだみきよ(新書館)を買った所。「網膜剥離日記」なるものが収録
されていました(笑)興味ある方はどうぞ。

 しかし血管見えた時点で 医者に行け!(ーー;)一ヶ月もほっておくな〜
 (となると一ヶ月ほっておかれたそのさんの立場は・・・・・)

ホシヅルさん

 読みたい本が何冊かあり、注文しているのですが全然届きません。

 いま読んでいる、織田正吉「古今和歌集の謎を解く」(講談社)は面白い本です。

 菅浩江さんの「博物館惑星 永遠の森」(早川書房)は魅力的な作品集なのですが、作者の広くて深い知識にはついて行けません。このあたりが面白いンだろうなぁとは思うのですが、その面白さが理解できないのです。

ひかるさん

 日曜日に、母校(高校)の文化祭に遊びに行く予定です。
誰か他の友達にも会わないかなー。

にゅる兄さん

(先週のつづきは来週に延期)

 みなさん「人の節目(ふしめ)」を実感したことないでしょうか?

 ウチの近所の駅前駐輪場は、むかし、自転車が行儀よくならべられていた。

 ある年の4月。
 出入口のところに、他人の迷惑かえりみず、自分さえよけりゃ〜って感じで自転車が置かれるようになった。(置いちゃいけないのに、そこが特等席で、入れるのも、出すのも楽だからだろう)

 日がたつにつれ、その台数がどんどん増えてゆき、あっというまに、それが当たり前の光景になってしまった。まじめな人は、毎日、障害物を越えて奥に入れなきゃいけないんだから、本当に迷惑な話だ。

 あの4月はなんだったんだろう?

 きっと、その年の3月まで中学生だった連中が、団体で高校生になり、団体で電車通学をはじめてから、団体でルール違反をおかすようになったのでしょう。

 ある時をさかいに、人の質がいっせいに落ちる。これが「人の節目」です。つまり、一年単位の世代間ギャップのこと。
 やれやれ。

シュンスケさん

 「生活維持省」は、手塚治虫マンガの雰囲気を持っていると感じるのは僕だけでしょうか???

 何か似てるんだよなあ・・・???

つぼさん

 小学校は運動会シーズンなんですね。近くを通りかかると,万国旗がずらーっとつるされて,軽快な音楽が鳴り響いてます。

 最近じゃ,かけっこで順位をつけるのはかわいそうだか,平等じゃないだかなんだかしらない理由で,そのたぐいの競技は少なくなってきてるんだそうです。

 私が小学生の頃は1位はノートと鉛筆,2位はノート,3位以下は鉛筆のみという,賞品のランクまであったりしました。

 6年間鉛筆しかもらったことがなかったんですが,それで1位の子を恨んだり,この世をはかなんだりなんてことはもちろんなくて,それなりにがんばりました。

 運動会が晴れ舞台の子だっているというのに。まあ,いろいろ保護者のご意見とかいろいろあるんでしょうねかえ。

さすらいびとさん

 今日(日曜)は甥っ子の運動会でした。

 行く予定はなかったのに、「ぜったいこい」とポスペが。

 昼、弁当を食べながら。

 甥っ子「かけっこで5位入賞した」
 さす「何人走った?」
 甥っ子「6人」

 強く生きろよ・・・(-_-;)

SAKさん

 今さらながらに、古畑任三郎にはまってます。しかし、これ田村正和じゃなかったら、ただのイヤなオヤジだな・・・。

ほしつるさん

 ニブルスって誰?と言う方はトムとジェリーをご存じない方です。

 さて。
 IDOとDDIが,KDDと一緒になってKDDIになりました。もう何ヶ月も前に発表があったし,auブランドの携帯ももう出回っているので,とっくに合併したと思っていたけど,今日からなんですね。

 私の携帯はIDOなのですが,KDDIじゃあ,何か無視されたみたいでいやだなあ。コマーシャルじゃないけど「IDOはどこ行っちゃったの?」です。

 悔しいので,むこう10年位はIDOの携帯を使い続けるつもりです。電話のスペアも3つばかしストックしてるし。

ドーさん

 もうすぐオリンピックの閉会式だと思いつつこれを書いてます。

 10月になってしまいました。衣替えで部屋がカオス〜

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