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星さんの第1作は何?
星版・千夜一夜物語。その記念すべき第1作目はどれか?
星さんの第1作は何? |
星さんが最初に書いた作品は何だろう?と思い、少し調べてみました。結果とその根拠など。
現在作品集などに収録されている作品で、一番古いと思われるのは、『気まぐれスターダスト』収録の「狐のためいき」。1949(昭和24年) 22歳大学院前期2年生。リンデン月報9月号(「気まぐれスターダスト」−『狐のためいき』作者のメモより) ちなみに2番目は、『ようこそ地球さん』収録の「小さな十字架」(「気まぐれ博物誌・続」−「処女作」より)。3番目が、『ようこそ地球さん』収録の『セキストラ』。1957(昭和32年)5月 30歳。宇宙塵6月号No.2 ☆★☆ 「狐のためいき」について ☆★☆ 「『狐のためいき』という題で、清純哀切にして新鮮、幻想的にして風刺もあり、ある心理的な事情で化けることのできない狐の物語なのである。名作と称すべきであろう。 『気まぐれスターダスト』−「狐のためいき」「作者のメモ」より引用。 「これが私の、作品第1号。のちに1000編を超えるショートショートの、1号というわけだ。書いたときは考えもしなかったが。」…「昭和24年(1949)に私は22歳だった。その9月号の『リンデン月報』だ。」…「で、この作品だが、成立事情もおぼえていない。紙面を提供すると言われ、調子に乗って書いたようだ。」 ☆★☆ 「小さな十字架」について ☆★☆ 「そのご父が死亡し、借金だらけの仕事をひきつぎ、身辺騒然。小説どころのさわぎではなくなったが、ある時ふと発想が浮び、短編をひとつ書きあげ、某雑誌の投稿欄に送ってみたが、みごと没。世の中、そう甘くないと思い知らされた。 ☆★☆ 「セキストラ」について ☆★☆ 「昭和32年(1957) 30歳 SF同人誌『宇宙塵』に書いた作品『セキストラ』が江戸川乱歩編集の『宝石』11月号に転載となった。」 『きまぐれフレンドシップ』−「江戸川乱歩」より引用。 「あるきっかけで柴野拓美さんと知りあい、SF同人誌『宇宙塵』を作り、それに『セキストラ』という作品を書いた。昭和32年のことである。 |
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