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ウインクホシヅル 「人造美人」について ジャンプホシヅル
星新一、最初の作品集。


「人造美人」について
『人造美人』表紙
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 副題は「ショート・ミステリイ」。最初期の作品30編を収録。装丁は六浦光雄氏、挿絵はナシ。巻末に、各作品の執筆年月が記されています。

『人造美人』は、1961年(昭和36年・星さんは34歳)の2月28日に新潮社から出版された最初の作品集です。直木賞の有力候補にあげられましたが、落選。

選者評を抜粋。↓

「・・・星氏の作品の系列は、おそらく直木賞の今までのそれに比べると、全く異質のものと言ってよい。それは、一言にしていえば、現代的ということだ。選考委員がどんな反応をみせるか、その反応の仕方が、実は、選考委員のこれからの仕事をのぞかせることにもなる。」(飯沢匡氏・日本読書新聞)

「・・・審査員の選後評を見ると(星氏の作品は)殆ど問題にされていない。それどころか<文学の中には入らない>と言明している人もあるほどである。審査員にとっては文学というものは随分、停滞していて、狭い範囲のものであるらしい。」(飯沢匡氏・日本読書新聞)

『人造美人』は現在、古書店で1500円〜3000円程度で入手可能です。興味をお持ちの方は探してみましょう。

 なお、新潮社の単行本『人造美人』『ようこそ地球さん』からの19編と、他の作品集からの31編を抜き出してまとめたものが新潮文庫の『ボッコちゃん』で、単行本『人造美人』『ようこそ地球さん』の作品のうち、新潮文庫『ボッコちゃん』に収録されなかった作品を集めたものが新潮文庫『ようこそ地球さん』です。くわしくは新潮文庫『ようこそ地球さん』の作者あとがきをご覧ください。

☆★☆ 収録品リスト (執筆年月順に並び替えています) ☆★☆

タイトル 副タイトル 執筆年月
セキストラ 1957.5
人造美人 ボッコちゃん 1958.1
空への門 1958.2
愛の鍵 1958.5
1958.6
おーい でてこーい 1958.7
処刑 1958.12
年賀の客 1959.1
水音 ペット・第一話 1959.1
早春の土 ペット・第二話 1959.1
月の光 ペット・第三話 1959.1
ペット・第四話 1959.1
最後の地球人 1959.1
廃虚 1959.6
たのしみ 1959.6
患者 1959.6
冬の蝶 1959.12
開拓者たち 1960.2
天使考 1960.3
包囲 1960.4
1960.5
宇宙通信 宇宙の霊長たち・第一話 1960.6
探検隊 宇宙の霊長たち・第二話 1960.6
最高の作戦 宇宙の霊長たち・第三話 1960.6
ツキ計画 1960.7
桃源郷 宇宙の霊長たち・第四話 1960.7
信用ある製品 1960.7
食事前の授業 1960.8
親善キッス 1960.8
生活維持省 1960.9

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